日本でプロサッカーコーチをやってみた

サッカーコーチという「仕事」に興味のある人に向けて、8年間サッカーコーチを職業としてきた人間の情報を発信していきます

戦術のはなし

戦術コンセプトの具体例【4ー4①】

具体例の続き。ようやく、人数は4人に。ディフェンスラインも、トップの人数も、5バック、6バック、スリートップ、フォートップ…なんて人数は言われたりしますが、基本は、「2」と「3」「4」で説明がつきます。難しいんですよね。人数が増えると。名古屋の小…

サッカーという競技で変わらないもの

なぜネイマール!?は置いといて…久々に更新します。この後、4-4まで行きたいのですが、間に1つ挟みたいな、と。「人の状況」という要素で分類した場合には、4ー4までが説明できると、11人までは、あとはその組み合わせなだけだと考えています。1-1.2-2.3-3…

トレーニングのオーガナイズ

「テクニック」テクニックとは、それ単体で切り離されるべきものではなく、戦術的行為を発揮するものとして、定義されるべきもの。つまりは、学びとりたい戦術と、テクニックとの連動性を持たせる必要がある、と言い換えることができる。例えば、トレーニン…

戦術コンセプトの具体例【3-3④】

戦術コンセプトの具体例【3-3④】ディフェンス2-1に対して、オフェンスが1-2前線へリスクをかけて枚数をかけている状況といえる後ろでボールは持たず、前線へシンプルに→失った時に不利になる前線の2枚は、ルーズなボールを収める工夫をする攻撃優先順位①背後…

戦術コンセプトの具体例【3-3③】

戦術コンセプトの具体例【3-3③】ディフェンス三枚が横並び3-3②のファーストディフェンスと、相手の状況を考えると、2-1の局面と見ることができるファーストディフェンスは、安易に飛び込まず、自分のラインを突破されないことを頭に入れる→体の向き、ポジシ…

戦術コンセプトの具体例【3-3②】

3-3【攻撃2-1 守備2-1 ゾーン・背後に数的有利】攻撃・優先順位は3ー3①と変わらない→前線で背後を狙うのは、ディフェンスが2人いるので難易度は高くなる下記の狙いが加わる・守備ABCで作られたゾーンでボールを受けることを狙うこと→A、Bが曖昧になる状況を…

戦術コンセプトの具体例【3-3①】

3-3【攻撃2-1 守備 マンツーマン】攻撃・ベースは2-2と同じ、2-2から、三人目の選択肢が増える・3-2から変化するのは、守備Cをタイミングを合わせて、外す必要が、あること。→1-1より・優先順位は、①攻撃Aと守備Aとの1-1で打開②攻撃Aにパス後、BかCがサポー…

戦術コンセプトの具体例【3-2】

3-2攻撃・基本的には2-1と同じく、時間をかけない。素早く相手の背後へ侵入することを目指す・2-2の選択肢に加えて、A→B→Cという選択肢が増える・ボールを持っていない選手同士で、お互いを観る必要がある。→狙いの共有、アクションを見て、自分のアクショ…

戦術的ピリオダイゼーション【カオスでありフラクタル】

カオスであり、フラクタル(http://japanfootball.hatenablog.com/entry/2016/01/22/004453)戦術的ピリオダイゼーションの話しで、示唆されている、『カオスであり、フラクタル』という考え方は、サッカーというスポーツにおける、様々なことに及んでいる考…

戦術コンセプトの具体例【2-2追記】

2-2の具体例追加具体的に、どんな現象が起こっているかの確認攻撃①ドリブル1人目の守備をドリブルで打開→瞬間的に、2-1が出来るため、そこで時間をかけずに突破を目指す②背後へのパス1マークを外すアクションから背後を突く→一本で状況を打開出来る→すぐ隣…

プレーモデル・戦術コンセプト・原理原則

2-2まで、来ましたが、4-4まで、続けて、最後に、11人へのつながりについてまとめたいと思いますこれらにまとめた戦術の原理原則は、『原理原則』なので、基本のベースになるものと思っているけれど、だからこそ、エリアや人の状況に応じて変化していくもの…

戦術コンセプトの具体例【2ー2】

2-2攻撃・選択肢は、2-1と同じ・アクションの継続・ボール保持者は、2人目の守備者の反応を見れるようになると、2−2での打開はしやすくなる守備A(ボールへアプローチ)・同数の、状況であるため、出来る限り相手への距離を詰め、自分からアタックを試みる・…

戦術コンセプトの具体例【2-1】

2-1攻撃A(ボール保持者)・相手との距離がある場合、スピードに乗る必要がある・時間をかけないこと。→相手が戻ってくる・味方と、相手を視野に入れること→味方のアクション、自分のアクションによって、相手がどう反応したか、それに応じてプレーを判断す…

戦術コンセプトの具体例【1-1②】

1-1【ボールを攻撃者がコントロール下に収めてから】※1-1から、4-4へ、11人ー11人へ、とフラクタルに戦術構造は繋がっているものと捉える※基本的に、これらの原則などは、エリアや人の特徴によって、変化していくという前提があることを、忘れてはならない。…

戦術コンセプトの具体例【1-1①】

これから、『戦術』というものについて、具体的な話をしてみたいと思います。1-1から、4-4へ、11人ー11人へ、とフラクタルに戦術構造は繋がっているものと捉えます※ただし、実際にトレーニングに落とし込んでいく順序は、この順序が必ずしも正しいとは限らな…

サッカー協会の言う『japan's way』とは何か?

前回はオリンピック代表から見た、プレーモデルの話をしました。JFA公認ライセンスを取得された方は、知っているでしょう。JAPAN'S WAY一体、何を目指しているのか、明確に理解して、落とし込めてる人は果たして日本に何人いるのでしょうか?そして、それを…

サッカーを見やすくする

ピリオダイゼーションから、プレーモデル、戦術、原理原則の話になってきています。戦術、というのは、関わる人数で、区分すると、チーム戦術6-11人グループ戦術2-5人個人戦術1人と区分されます。ちなみに、この人数の定義は僕です(笑)あ、ここから先の話…

プレーモデルと戦術と、原理原則の関係

前回、原理原則の話をしてきましたが、今回、より詳細に僕が考える原理原則の話の以前に、プレーモデルというものと、戦術、原理原則の関係性についてを整理しておこうと思います。プレーモデルというものは、以前の記事で確認した通り、http://japanfootbal…

サッカーの戦術とセオリー

サッカーというスポーツの戦術と、セオリー、『原理原則』ってなんでしょうか。不思議なことに、サッカーC級では学びません(笑)いや、項目はあっても、内容は具体的ではなく、とても選手たちに落とし込めるようなものは学べません。また、『具体的に』戦術…

育成年代クラブをビジネスにする弊害

前回クラブのビジョン、コンセプトからhttp://japanfootball.hatenablog.com/entry/2016/01/22/104233前々回戦術的ピリオダイゼーションという理論、概念http://japanfootball.hatenablog.com/entry/2016/01/22/004453とピリオダイゼーションから、プレーモ…

クラブのビジョン・コンセプトから

前回http://japanfootball.hatenablog.com/entry/2016/01/22/004453戦術的ピリオダイゼーションについての話でした。戦術的ピリオダイゼーションについては、現場にたつ、コーチに必要とされる知識、理論であり、実践。根本的に、チームのプレーモデルという…

戦術的ピリオダイゼーションという理論、概念について

戦術的ピリオダイゼーション、という理論は、ポルトガルの教授、ビクトールフラデによって、30年前に基礎付けられたそうです。モウリーニョが、FCポルトを率いて、チャンピオンズリーグを制覇して以来、注目を集め、また、日本においては、スペイン、バルセ…

なぜ、サッカーを「感覚だけ」でプレーすることがいけないのか

ある人はいいます。「子どもが楽しいと感じることを大切にすることが大事なことだ。」ある人は言います。「サッカーは遊び。正解なんてない。好きにやらせればいい」また、ある人は言います。「子どもはボールを触るのが好き。だから、ドリブルさせるのは大…