日本でプロサッカーコーチをやってみた

サッカーコーチという「仕事」に興味のある人に向けて、8年間サッカーコーチを職業としてきた人間の情報を発信していきます

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

トレーニングのオーガナイズ

「テクニック」テクニックとは、それ単体で切り離されるべきものではなく、戦術的行為を発揮するものとして、定義されるべきもの。つまりは、学びとりたい戦術と、テクニックとの連動性を持たせる必要がある、と言い換えることができる。例えば、トレーニン…

戦術コンセプトの具体例【3-3④】

戦術コンセプトの具体例【3-3④】ディフェンス2-1に対して、オフェンスが1-2前線へリスクをかけて枚数をかけている状況といえる後ろでボールは持たず、前線へシンプルに→失った時に不利になる前線の2枚は、ルーズなボールを収める工夫をする攻撃優先順位①背後…

戦術コンセプトの具体例【3-3③】

戦術コンセプトの具体例【3-3③】ディフェンス三枚が横並び3-3②のファーストディフェンスと、相手の状況を考えると、2-1の局面と見ることができるファーストディフェンスは、安易に飛び込まず、自分のラインを突破されないことを頭に入れる→体の向き、ポジシ…

戦術コンセプトの具体例【3-3②】

3-3【攻撃2-1 守備2-1 ゾーン・背後に数的有利】攻撃・優先順位は3ー3①と変わらない→前線で背後を狙うのは、ディフェンスが2人いるので難易度は高くなる下記の狙いが加わる・守備ABCで作られたゾーンでボールを受けることを狙うこと→A、Bが曖昧になる状況を…

戦術コンセプトの具体例【3-3①】

3-3【攻撃2-1 守備 マンツーマン】攻撃・ベースは2-2と同じ、2-2から、三人目の選択肢が増える・3-2から変化するのは、守備Cをタイミングを合わせて、外す必要が、あること。→1-1より・優先順位は、①攻撃Aと守備Aとの1-1で打開②攻撃Aにパス後、BかCがサポー…

戦術コンセプトの具体例【3-2】

3-2攻撃・基本的には2-1と同じく、時間をかけない。素早く相手の背後へ侵入することを目指す・2-2の選択肢に加えて、A→B→Cという選択肢が増える・ボールを持っていない選手同士で、お互いを観る必要がある。→狙いの共有、アクションを見て、自分のアクショ…

戦術的ピリオダイゼーション【カオスでありフラクタル】

カオスであり、フラクタル(http://japanfootball.hatenablog.com/entry/2016/01/22/004453)戦術的ピリオダイゼーションの話しで、示唆されている、『カオスであり、フラクタル』という考え方は、サッカーというスポーツにおける、様々なことに及んでいる考…

戦術コンセプトの具体例【2-2追記】

2-2の具体例追加具体的に、どんな現象が起こっているかの確認攻撃①ドリブル1人目の守備をドリブルで打開→瞬間的に、2-1が出来るため、そこで時間をかけずに突破を目指す②背後へのパス1マークを外すアクションから背後を突く→一本で状況を打開出来る→すぐ隣…

プレーモデル・戦術コンセプト・原理原則

2-2まで、来ましたが、4-4まで、続けて、最後に、11人へのつながりについてまとめたいと思いますこれらにまとめた戦術の原理原則は、『原理原則』なので、基本のベースになるものと思っているけれど、だからこそ、エリアや人の状況に応じて変化していくもの…

戦術コンセプトの具体例【2ー2】

2-2攻撃・選択肢は、2-1と同じ・アクションの継続・ボール保持者は、2人目の守備者の反応を見れるようになると、2−2での打開はしやすくなる守備A(ボールへアプローチ)・同数の、状況であるため、出来る限り相手への距離を詰め、自分からアタックを試みる・…

戦術コンセプトの具体例【2-1】

2-1攻撃A(ボール保持者)・相手との距離がある場合、スピードに乗る必要がある・時間をかけないこと。→相手が戻ってくる・味方と、相手を視野に入れること→味方のアクション、自分のアクションによって、相手がどう反応したか、それに応じてプレーを判断す…

戦術コンセプトの具体例【1-1②】

1-1【ボールを攻撃者がコントロール下に収めてから】※1-1から、4-4へ、11人ー11人へ、とフラクタルに戦術構造は繋がっているものと捉える※基本的に、これらの原則などは、エリアや人の特徴によって、変化していくという前提があることを、忘れてはならない。…

戦術コンセプトの具体例【1-1①】

これから、『戦術』というものについて、具体的な話をしてみたいと思います。1-1から、4-4へ、11人ー11人へ、とフラクタルに戦術構造は繋がっているものと捉えます※ただし、実際にトレーニングに落とし込んでいく順序は、この順序が必ずしも正しいとは限らな…

サッカー協会の言う『japan's way』とは何か?

前回はオリンピック代表から見た、プレーモデルの話をしました。JFA公認ライセンスを取得された方は、知っているでしょう。JAPAN'S WAY一体、何を目指しているのか、明確に理解して、落とし込めてる人は果たして日本に何人いるのでしょうか?そして、それを…

今回の五輪代表から見る、プレーモデルのはなし

見事な逆転勝利で、U23代表が、アジアで優勝しましたね今大会の彼らのプレーぶりは素晴らしく、チーム一丸となって、結果を残そうという、気概がテレビ画面を通して、存分に伝わってきました。いわゆる、『魂』が震えるような試合で、思わず、彼らの喜んでい…