日本でプロサッカーコーチをやってみた

サッカーコーチという「仕事」に興味のある人に向けて、8年間サッカーコーチを職業としてきた人間の情報を発信していきます

戦術的ピリオダイゼーション【カオスでありフラクタル】

カオスであり、フラクタル

戦術的ピリオダイゼーションの話しで、示唆されている、『カオスであり、フラクタル

という考え方は、サッカーというスポーツにおける、様々なことに及んでいる考え方であるので、言葉通り、説明がなかなか難しく、理論であるのか、哲学であるのか、なんて言われたりもする。


技術戦術フィジカルメンタルが、複合的に合わさって、ピッチに現れている、相互作用を繰り返して。22人が、どこに立って、何をしてもいい、ピッチの状況にも、スコアにも、選手の体調、選手の家庭問題!?まで、様々なものにサッカーは、ピッチの上では、左右されている。カオスである。

カオスだから、秩序(チームの戦術、ポジションなど)導入すべきだし、

局面をどこまで切り取っても、それは同じ骨格をなしているものである→フラクタルである



ということで、戦術面からみて、フラクタルであるということを、図にして、下記に示してみると…



ができている。
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ができている
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サイドバックインサイドハーフと、トップで、3-3が出来ている
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④ツートップへ、センターバックからロングボールを入れて、そこへボランチがサポートに行くことで、3-2ができがっている
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⑤ビルドアップ時、センターバックがボールを運んで、前線を見ると、4-4が出来上がっている
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それぞれの局面は、実際にサッカーの試合中に現れている、局面。
その中に、攻守の切り替えが存在していて、味方、相手がいて、ボールがあり、方向があり、ゴールがある。


その他にも、様々な局面があるけれど、大雑把に言えば、1-1〜4-4の局面の中で、自分たちが出したい形を、出したい場所で、どのようにして、試合中に作るか?


を勝負している、とも言い換えることができる。


それが、


チームのプレーモデル



言い換えることができる


そう考えると、2-2をきちんと打開できることは大事だし、3-2を理解するのも大事、4-4を理解することも大事

1-1



2-1


2-2




上記は、選択肢を羅列しただけだけど、その2-2や、3-3において、チームとして、どの崩し方を目指すのか?や、リスクの管理などを細かく調整することが出来るものだとおもう。新たな約束事が加わるかもしれない。


それが、プレーモデルからくる、戦術的なコンセプトではないだろうか。




どこに、誰が、いつ、どのようにして、どんな局面を作り出すのか?
というプレーモデルがあり、チーム戦術があり、そのコンセプトがある。
それらはもちろん、選手の特徴に応じて変わる


ポストプレーが得意なら、ロングボールを多用すればいいし、中盤が優れているなら、中盤の経由を目指したプレーモデルを構築すればいい。
相手に応じても変化していく。


けれども、根幹は変わらないのでは。

という話