日本でプロサッカーコーチをやってみた

サッカーコーチという「仕事」に興味のある人に向けて、8年間サッカーコーチを職業としてきた人間の情報を発信していきます

戦術コンセプトの具体例【3-2】



3-2

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攻撃
・基本的には2-1と同じく、時間をかけない。素早く相手の背後へ侵入することを目指す


・2-2の選択肢に加えて、A→B→Cという選択肢が増える
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・ボールを持っていない選手同士で、お互いを観る必要がある。
→狙いの共有、アクションを見て、自分のアクションを決める
→ポジションチェンジの選択肢が出来る
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・相手に向かってドリブルで運ぶことで、相手を引きつける、判断を迫る
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→ビルドアップ時の運ぶドリブル、ゾーンディフェンスの相手に対しての運ぶドリブルへつながる



守備
・中央の選手を、2人が共通して見ながら、左右を含めて、2-1の守備と同じように対応する
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→ポジションは内側寄り、身体の向きは、外向きになる
→2人を視野に。外へ追い込むために。

※2ー1が2組
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・2-1と同じく、相手のボールの持ち方や体の向きなどから、サイドを限定していくチャンスがあれば、2-2の同数へと追い込む



・ボール不保持攻撃選手が入れ替わった際に、マンツーマンで対応するのか、ゾーンで対応するのかの選択肢がある
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具体的な打開パターン

※ベースは2-1の選択肢

①相手に向かって、ドリブルする
→相手に判断を強いる
→マークに相手がついていけばそのまま、間をドリブルで打開
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→守備者どちらかの重心がドリブルに惹きつけられたら、味方を使う
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②背後をついたパス
→守備者のポジションがマークする選手に近すぎる場合、守備2人の間を通したパスを狙える
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③ワンツーで抜ける
どちらかの味方とワンツーで打開
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③オーバーラップ
どちらかの味方とオーバーラップ
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④スイッチ
どちらかの味方とスイッチ
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アクション後、相手の身体の向きがずれれば、状況が変わる
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これらのアクションを起こすことで、ディフェンス陣の状態を崩すことが出来る

※ベースとなる、守備の身体の向き、ポジション
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→スタートの数的不利状況のなかでの、最適なポジョン、身体の向きから、相手を崩すことが出来る

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有利な2-1の状況が出来る
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これらの選択肢を、指導者はきっちり頭に入れておくべき。

どのように伝えるか、は年代にも、指導者のスタンスにも寄ってくる。

パターンを、明示して進めるか、促すか。


など。