日本でプロサッカーコーチをやってみた

サッカーコーチという「仕事」に興味のある人に向けて、8年間サッカーコーチを職業としてきた人間の情報を発信していきます

サッカーを見やすくする

ピリオダイゼーションから、プレーモデル、戦術、原理原則の話になってきています。

戦術、というのは、関わる人数で、区分すると、


チーム戦術
6-11人

グループ戦術
2-5人

個人戦術
1人


と区分されます。


ちなみに、この人数の定義は僕です(笑)


あ、ここから先の話は、


『日本でプロコーチとして活動し、JFA公認ライセンスC級まで取得してる、海外経験は、チームを帯同して10日間程度』


という、一度も海外で勉強もしたことがない、いわゆる、日本でコーチをした時に、日本で現場に立っている中で、できる限り自分の経験と、様々な書籍などから、学んだ知識で、『僕なりに』まとめてきた、話になります。


逆に、その経歴だと、どんなものなの?


という物差しとしても使っていただけたらと思います。


一応、海外の指導者経験のある方と話をしても、話は、そんなにずれることはなく、サッカーの話ができるので、大きくは逸れていない、という程度の自信はありますが、本当のところは自信がありませんね…

だからこそ、強く、海外で学びたい

と感じているわけですか苦笑





前置きが長くなりました。


戦術的な話をしていく時に、サッカーというスポーツにたいして、切り口を整理していかないと、話がうまく繋がってきませんので、先に、その『切り口』について、話しています。

こういった角度から、サッカーを分析していくと、例えば試合を見ている時に、そのチームが、どのような意図、狙いを持って試合を進めようとしているのか、また、それに対して、相手チームがどんな対応をして、攻防が繰り広げられているのか、が見えやすくなるのではないかともおもっています。


さて、というわけで、サッカーを様々な角度からの見方をしていくと、

①人数
②局面
③エリア
④セットプレー


という切り口で、分析していけるのではないかと思います。


ひとつ目は、

『人数』
先ほどの、チーム戦術、グループ、個人戦術、という分け方。そしてそれらの戦術コンセプト、原理原則

※例:サイドハーフがボールを持ってドリブル、後ろからサイドバックがオーバーラップ
→どこへ、いつ、どのように、オーバーラップし、ボール保持者はそれに対してどう判断をするのか?→2人組のグループ戦術。など。



次二つ目は


『局面』


という見方


これは、いわゆる、

攻→切り替え(攻から守)→守→(守から攻)→攻


といわれるものですね。

攻というのは、いわゆる自分たちがボールを持っている状態の話です。

守とは、その逆です。

切り替えの局面では、どちらにも、整っていない局面、といえます。

この4局面は、あくまで、『ざっくり』したものです。もっと細かく分ける必要があるのですが、それはまたその機会に。
※例:ボールを奪われた瞬間に、ボールに対してサイドを変えられるまでは、強くプレスをかけ続ける
ボールを奪った瞬間に、ボールを早くトップ下へ送りこみ、サイドに展開して攻撃する。
ボールを奪った瞬間に、縦へ急がず、相手を下げさせるために、時間をかける
…など、どの局面で、どこへ向かうことを優先するのか?など



ひとまず、続けます。


三つ目は

『エリア』

これは、例えば、ピッチを三分割、アタッキングサードミドルサード、ディフェンシブサード、

などと言われたりします。

これも、細分化が必要です。

例:アタッキングサードでボールを失った場合には、まず正面を切りプレスをかけ、横パスを誘発していく
ミドルサードでボールを奪った場合は、ボール保持者を追い越して、縦に早く攻撃していく
など




四つ目は
『セットプレー』

セットプレーは、


ですね。それぞれに戦術があります。


大きく分けると、そんなところです。

それぞれの見方を整理し、戦術を理解することで、大きくサッカーの見え方が変わってきます。


そして、それぞれのセオリーが合わさって、そして、相手のやり方に影響を受け、実際のピッチで我々が目にしている、

『現象』

が起きています。


これら上記のものを決定していくもの、監督の頭の中にある、設計図、それを、

プレーモデル


と呼ぶのだと解釈しています。