サッカーを見やすくする
ピリオダイゼーションから、プレーモデル、戦術、原理原則の話になってきています。
戦術、というのは、関わる人数で、区分すると、
チーム戦術
6-11人
グループ戦術
2-5人
個人戦術
1人
と区分されます。
ちなみに、この人数の定義は僕です(笑)
あ、ここから先の話は、
『日本でプロコーチとして活動し、JFA公認ライセンスC級まで取得してる、海外経験は、チームを帯同して10日間程度』
という、一度も海外で勉強もしたことがない、いわゆる、日本でコーチをした時に、日本で現場に立っている中で、できる限り自分の経験と、様々な書籍などから、学んだ知識で、『僕なりに』まとめてきた、話になります。
逆に、その経歴だと、どんなものなの?
という物差しとしても使っていただけたらと思います。
一応、海外の指導者経験のある方と話をしても、話は、そんなにずれることはなく、サッカーの話ができるので、大きくは逸れていない、という程度の自信はありますが、本当のところは自信がありませんね…
だからこそ、強く、海外で学びたい
と感じているわけですか苦笑
前置きが長くなりました。
戦術的な話をしていく時に、サッカーというスポーツにたいして、切り口を整理していかないと、話がうまく繋がってきませんので、先に、その『切り口』について、話しています。
こういった角度から、サッカーを分析していくと、例えば試合を見ている時に、そのチームが、どのような意図、狙いを持って試合を進めようとしているのか、また、それに対して、相手チームがどんな対応をして、攻防が繰り広げられているのか、が見えやすくなるのではないかともおもっています。
さて、というわけで、サッカーを様々な角度からの見方をしていくと、
①人数
②局面
③エリア
④セットプレー
という切り口で、分析していけるのではないかと思います。
ひとつ目は、
『人数』
先ほどの、チーム戦術、グループ、個人戦術、という分け方。そしてそれらの戦術コンセプト、原理原則
→どこへ、いつ、どのように、オーバーラップし、ボール保持者はそれに対してどう判断をするのか?→2人組のグループ戦術。など。
次二つ目は
『局面』
という見方
これは、いわゆる、
攻→切り替え(攻から守)→守→(守から攻)→攻
といわれるものですね。
攻というのは、いわゆる自分たちがボールを持っている状態の話です。
守とは、その逆です。
切り替えの局面では、どちらにも、整っていない局面、といえます。
この4局面は、あくまで、『ざっくり』したものです。もっと細かく分ける必要があるのですが、それはまたその機会に。
※例:ボールを奪われた瞬間に、ボールに対してサイドを変えられるまでは、強くプレスをかけ続ける
ボールを奪った瞬間に、ボールを早くトップ下へ送りこみ、サイドに展開して攻撃する。
ボールを奪った瞬間に、縦へ急がず、相手を下げさせるために、時間をかける
…など、どの局面で、どこへ向かうことを優先するのか?など
ひとまず、続けます。
三つ目は
『エリア』
などと言われたりします。
これも、細分化が必要です。
例:アタッキングサードでボールを失った場合には、まず正面を切りプレスをかけ、横パスを誘発していく
ミドルサードでボールを奪った場合は、ボール保持者を追い越して、縦に早く攻撃していく
など
四つ目は
『セットプレー』
セットプレーは、
ですね。それぞれに戦術があります。
大きく分けると、そんなところです。
それぞれの見方を整理し、戦術を理解することで、大きくサッカーの見え方が変わってきます。
そして、それぞれのセオリーが合わさって、そして、相手のやり方に影響を受け、実際のピッチで我々が目にしている、
『現象』
が起きています。
これら上記のものを決定していくもの、監督の頭の中にある、設計図、それを、
プレーモデル
と呼ぶのだと解釈しています。