日本でプロサッカーコーチをやってみた

サッカーコーチという「仕事」に興味のある人に向けて、8年間サッカーコーチを職業としてきた人間の情報を発信していきます

プレーモデル・戦術コンセプト・原理原則


2-2まで、来ましたが、4-4まで、続けて、最後に、11人へのつながりについてまとめたいと思います



これらにまとめた戦術の原理原則は、『原理原則』なので、基本のベースになるものと思っているけれど、だからこそ、エリアや人の状況に応じて変化していくものだと思います




例えば2-2の戦術コンセプトを考えた時に、ボール保持者と、相手のディフェンスが、対峙した時に、力関係によって、1-1のドリブルで仕掛けていくことで、勝てる確率が高いならば、サポートしてる攻撃側の選手は、むしろ、失った後のことを考えたポジションを取るべきだ、と思いますね


右側にボールを持っていくことが得意な選手ならば、左に相手を動かす選択肢を取るべきではないかと


相手と、味方とのこの部分での駆け引きが出来るようになると、だいぶサッカーは面白くなるし、見ていても、面白いように思います


そして、忘れてはいけないのは、これらの状況でも、攻守のサイクルが回っていることを、常に伝え続けること。次に、順を追って、今度はエリアに応じたコンセプトを加えていくこと。そのためのトレーニングのオーガナイズをしていくこと。


1-1で、奪われればその瞬間に守備になるのは当然。


2-1で奪われたなら、奪われた時の攻撃側のポジションに応じて、1-1スペースのある中で守備、になるだろうし、


2-2で、失ったなら、
1-1スペースのある中での守備になるか、1-2の数的不利の守備になる。


スペースがあれば、カウンター、速攻へ。なけれ一度セットしてから。


1-1,2-1,2-2,3-2,3-3,4-4、これらが整理されると、しっかりと、11-11がわかってくる。

それらの状況に応じて、選択肢は複数あって、その選択肢を、どのような比重で、どのような基準で、選び取っていくのか、が、チームのプレーモデルに応じて変化していくのだとおもいます。


1-1で勝てないのであれば、逆に常に2人組の関係を作り続ける。


リスクを負いたくないのであれば、ボール保持者より高い位置に走りこむことは控える



などなど。


こういった複数の駆け引きがあるもの、それが、僕の思い描く、サッカーの楽しみです。